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令和2年予備試験 再現答案⑤ 一般教養

設問1

 クレオンは、ポリュテネイケスの亡骸を埋葬することを禁止したにも関わらず、アンティゴネが、これを破ったことについて非難した。一方、アンティゴネは、王の定めた掟は、絶対ではなく、自分は神々の掟に従ったまでなので、自身の行為を後悔していない。同じ母をもった兄の亡骸を野ざらしにしておくのは、神々の掟に反するので、自分は兄を埋葬したと主張する。

 クレオンは、アンティゴネが罪を破ったことを誇っており、傲慢であると主張している。他方、アンティゴネは、自身の行為を誇っておらず、また、誇ってはいないが、恥ずべき行為をしたとも思っていないと主張している。そして、他の人も自分の行為を理解して暮れているはずであり、それを口に出せないのは、王であるクレオンを恐れているからだと、主張する。

 

設問2

 この論争における対立軸の一つとして、法、ルールを絶対視して、盲目にそれに従う立場と、法の内容に懐疑的になる立場の対立がある。具体例として、安楽死の是非である。前者の立場からすると、安楽死は、特別の例外を除いて、法で禁止されているので、安楽死をさせることは許されないと主張する。この立場の根拠は、生命の尊厳である。

 他方、後者の立場からすると、安楽死は本人の苦痛や家族の苦しみを取り除く、有効な手段であり、また、自分がどう生きるかという自己決定権を尊重するので、むしろ生命の尊厳を保っていると主張し、安楽死を積極的に認めるべきと主張する。諸外国では、安楽死が認められている例も多く、後者の立場を補強するものである。

 

 

  • 雑感

 正直、教養論文が一番出来が悪かった。設問1なんて、なにを要約すればよいか分からず、というか何を言いたいのか分からず、問題文を5回ぐらい読んだ。設問2も、対立軸ってなんやねんというのが正直な感想。答案構成に30分かけてしまい、論述もかなりめちゃくちゃになってしまった。その上、何を書いたか殆ど覚えていない。